
日曜美術館2024年2月4日は
オスマン帝国 400年の美〜トプカプ宮殿・植物文様の迷宮〜でした。
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/DQGL9X1859/トプカプ宮殿に特別取材の許可がおりて、植物文様をたよりに時代や背景を掘り下げていく回でした。司会の小野さんが、「行ったことは、ありません!」と明るく言うのが印象的でした。
トルコの宮殿の内装を、捕虜だったイラン人(ペルシア人)のシャークルという人が手がけたというあたりはむねあつです。サファヴィー朝ペルシャの人だったシャークルさんは捕虜となりオスマン帝国に連れていかれますが、宮廷絵師になって帝国にイランやアジアの要素を含んだアートを広めたのだそうです。他の帝国、他の宗教にも潰されないペルシア文明の美の力、ペルシャ人の誇りを感じました。
シャークルさんの植物文様もそうですが、イスラム文様は対象を見ながらでは描けない絵だなと思います。その世界観は西洋表現にある世界観と全く異なると思いました。西洋文化も東洋文化も異文化なだけであって、美術に優劣は関係がないと改めて気付かされました。大変興味深い回でした。