
2024年7月5日(金)、上野の東京都美術館講堂で表彰式があり、出席してきました。
少し早めに東京都美術館(以下都美館))を目指して家を出ました。暑すぎるからです。それでも具合の悪くなった方が、出発時刻を過ぎた電車が止まっている駅のホームのベンチで駅員さんに介抱されてました。熱中症なのでしょう。このまま気温が上がり続けると、弱っている人は自然に淘汰されてしまいそうです。生き残る対策を・・・。

午後の式や講評(フリートーク)中にお腹が鳴らないように栄養を補給しました。都美館の中は静かで涼しくてよかったです。次はキリコを見に来る予定。

今回の入選作品の中には6歳の人の絵もあり、熟年プロデザイナーの人の絵もあり。例年以上にバラエティに富んでいました。あえて、違う理由で制作された絵を並列させるために審査が行われたように感じました。
表彰式では、絹谷先生に代わって審査員になった諏訪敦先生が登壇。審査員の平均年齢がぐっと若返りました。毎年ウィットに富んだ講評をされる佐々木豊先生は今年で20年目、御年89歳。お元気そうでしたが、近年の暑さで体調が心配です。遠藤先生も山下先生もまだまだお若いですが60代〜70代。高齢化社会、いずれ我が身、世代交代、等々いつもとちょっと違う感想をもった表彰式でした。

ギャラリートークが始まり、個々の作品についての講評で、諏訪先生より「習い事、練習の成果物としての絵」「作家として描く」や、「(美術の流れの中で)非常に重要なことをしている」などの言葉がありました。世界絵画大賞展とは、「絵を描くのは楽しい」から描く人の絵も、「宣伝、売名、コンペを攻略したい」から描く人の絵も、「自己表現を追求したい」から描く人の絵も一緒に並んで展示されている展覧会なのだと気が付きました。

ちなみにわたしは、19年前、自分の絵を現役で活躍されている著名な画家や専門家に講評していただき、よりよい次作につなげたいという思いで作品応募を始めました。その思いは今も変わりません。絵とは何か。という問いを常に持っています。20回目でやっと、毎回自分の問いの答えが出ている展覧会だった事に気が付きました。「絵とは様々である」なのです。次に来るのは「では自分はどうするか」。

今回大賞を取られた方は、公立学校の美術の先生なのだそうです。本当にお疲れ様です。おめでとうございます。生徒も鼻が高いですね。くれぐれもお身体お大事に。わたしはアシーナ賞をいただきました。マーチンなどのカラーインクを扱う会社の賞です。ありがとうございます。また頑張ります。
佐々木豊先生、遠藤彰子先生、山下裕二先生、諏訪敦先生、第20回の審査・ご講評ありがとうございました。
暑いですが、どうぞ皆様ご自愛ください。