「パリといえばルーブル」と決め込んで、
ふたりはルーブル美術館に行ったそうです。
しかし真ん中のピラミッドの入場口が大変な混雑&行列。
果敢にもやぎべえは地元に詳しい情報屋さんから、
空いている入り口をこっそり教えてもらって、
なおかつオンラインチケットまで手配をしてもらいました。
ショーンもその手柄にびっくりしたそうです。
ともあれ中に入れて、ルーブルを見学したそうですが…。
「ニケ!」「ベエー(二ケー)!」

「右側の方が造作が見事だった。」とまた
やぎべえが分かったようなことを言っていました。

「ライブ会場か!」「べべベエー(モナリザ)!」

あまりの人とフラッシュで、落ち着いて鑑賞できやしなかったそう。
「それよりも、昔見た絵に描かれている人によく似た人がいた。
これはきっと何か意味があるに違いない」と、やぎべえはモナリザ
そっちのけでとある人の写真を撮ったそうです。

「このひと、第2回世界堂絵画大賞の佐々木賞の絵に描かれてる、2番の人だ!」
…息巻いてやぎべえは話していました。マニアックでわからないけど。
どうもこの人のことを言っているようです。

やぎべえって人生楽しいんだろうな…。
たくさん、絵を見たそうですが、道に迷って大変疲れたとか。
何度も同じところにたどり着いてしまったのだそうです。

「またここだ…」「ベエエ?」

「私は来ている 此処に、 何度も…」「べえ〜」

やぎべえ、ショーンがあまり分かってくれなくて肩をすくめたそうです。
遠藤彰子先生の絵のことを思い出して言ったらしいのですが。
いやでもそれ、たぶん違う絵のことだと思うよ。
街シリーズの雰囲気を思い出したのは共感できるけど。
夜の8時近くまで、迷って出口にたどり着けなかったのだそうです。
(続く)