やぎべえたちはあえて電車の旅を選びました。
”産業革命で発達した機関車は
景色を車窓というフレームで切り取りました。
我々は景色をイメージ(映像)として捉えだしたのです。
我々の「見ること」の概念は変容し、…”云々。

いや、単純に駅弁を食べながらのんびり
景色を見たかったのです。

久しぶりに乗った新幹線。はやぶさと白鳥。
はしゃぐショーン。
「べえ〜〜」
(こんなところに切符入れたら
忘れていっちまうヨ!)

北海道に入ってショーンは思いました。
「道路の上のあの矢印はなんだろう」

函館ではイカ頭くんがお出迎えしてくれました。

函館についてやぎべえは思いました。
「は〜るばる、きたぜ、はーこっだけ〜、
きゃ〜らめる、ひーろったら、はーこだっけ〜」

かっこいい貨物、「レッドベア」。その後ろは「金太郎」。
熊と金太郎が北海道で働いているのです。

初日の目的地、東室蘭。鉄の街、東室蘭。
移動中、景色を見ながらふと、やぎべえは思いました。
「八百屋さん、野菜屋さん、や・さい、八・犀・・・ああ!」